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平成30年度姶良地区歯科医師会学会 2018.12.01  


 

 平成30年度姶良地区歯科医師会学会が例年通り、12月1日(土)午後3時から姶良地区歯科医師会会館にて行われました。
 会員発表は本会会員の霧島市開業のさくら歯科クリニックの稲田義久先生に「高齢化社会における総義歯作製において苦慮すること」という演題でご講演頂きました。要介護高齢者が急速に増えてきており、総義歯作製が困難な状況が多いなか、患者・術者ともに負担が少なくなるようコピーデンチャーを用いた総義歯作製の方法および気を付けるべきポイントを写真を交えて分かりやすくご教授頂きました。コピーデンチャーを作製するひと手間をかけることで、結果的に患者さんの時間的、肉体的負担を減らし、より患者さん個々に適応した作製方法は結果的に術者の負担を減らし、現在の超高齢化社会においては非常に有用な方法かと思われます。
 また特別講演では東京医科歯科大学大学院口腔機能再建工学分野教授 鈴木哲也先生に「有床義歯による口腔機能回復と向上・維持を目指して〜ランクアップのための知恵と技・歯科医には歯科医にできることを〜」と題してご講演頂きました。顎堤の状態が厳しい昨今の高齢者に対し、総義歯のあるべき外形をしっかりイメージした総義歯の作製方法を解説していただきました。特に印象採得、リラインにフォーカスし口腔の解剖学的、生理学的知識および理工学的知識を整理し、義歯のあるべき形を理解した上での総義歯の作製は、私たちの総義歯臨床においてはたくさんのヒントがあったように思います。2時間半という限られた時間ではありましたが、鈴木先生の実際の臨床風景の動画も度々登場し、大学での臨床を目にする機会が全くない現在ではとても興味深いものでありました。また講演の最後には衝撃の症例をご披露していただき、笑いと感動と羨望の入り混じった何とも言えない感情を抱き、鈴木先生の人間臭さもあいまって、すばらしいエンディングとなりました。
 今回は学術保険委員会としては初めての施設基準を満たす講演会とあって地区外からの参加も多数あり、また地区内の先生方にも多数の参加をいただきましてありがとうございました。

【文責/佐々木 修】

 

 




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