平成２８年１１月１６日（水曜日）の１９時３０分より姶良地区歯科医師会館大会議室にて、歯科医院スタッフおよび歯科医師を対象とした医療管理研修会が開催されました。
　今回は『BLS（一次救命処置）』の実技主体の研修会でした。講師は、赤十字指導員の３名の方々に来ていただきました。
　参加者は姶良地区会員歯科医師２１名、会員スタッフ５２名、伊佐市より歯科医師２名の計７５名でした。
　講演では、まず始めに鹿児島県では、場所にもよりますが救急車が到着するまでに平均８分かかるということでした。心配停止から何も処置をせずに3分経過すると死亡率は５０パーセントを超えると言われております。現場に居合わせた人による一次救命処置がいかに大切かを改めて感じました。そして、２０１５年から新しいガイドラインが発表されましたので、資料をもとに解説していただきました。実習では３つのグループに分かれ、それぞれのマネキンをもとに胸骨圧迫（心臓マッサージから名称変更）、人工呼吸の練習、AEDの確認を行い、気道異物除去の背部叩打法及びハイムリック法の相互実習を行いました。指導員の丁寧な説明のもと、参加された皆さんは一生懸命に実習をされていました。
　先日の毎日新聞に、心停止状態で一般の人からAED使った措置を受けた後、社会復帰した患者が、２００５年から８年間で３０倍以上に増えたという京都大学の報告が『ニューイングランド・ジャーナル』に掲載されたという記事がありました。もしも、救命処置が必要な状況に居合わせた時、勇気をもって冷静に迅速な対応ができるように、日頃から繰り返し訓練を受けることが重要かと思います。９０分でしたが、とても有意義な研修会でした。最後に、希望の先生に『歯科外来診療環境体制加算』の施設基準受講証明書をお渡しし研修会が終了しました。