平成28年11月6日に姶良市立姶良小学校で「親子で体験　健康教室」が行われました。本教室は、平成元年から医師会主催で行われている歴史のある行事です。姶良地区歯科医師会は、平成16年より参加させていただいております。
「歯科の教室」では、2つの体験をして頂きました。
　『口唇圧測定器を使って口呼吸の弊害と鼻呼吸の大切さを認識していただく体験』では、本来、呼吸は鼻でするものですが､鼻疾患、歯並び・かみ合わせなどの歯科的要因、指しゃぶりなどの習癖などが原因で口呼吸になってしまっている子供達が増えています。また、口腔周囲筋の機能低下も関係しているため、唇でボタンをくわえ測定器で引っ張り、口唇圧を測定しました。呼吸は、むし歯、歯周病、風邪、インフルエンザ、アトピー、アレルギー、喘息になり易かったり、いびきをかき睡眠の質が低下し朝起きられない、集中力の低下や授業中に眠くなるなど、様々な悪影響を及ぼします。従って上記の問題点を改善し鼻呼吸をすることが健康維持に大変重要になることをお話ししました。
『顕微鏡を使ってお口の中の細菌を実際に見ていただく体験』では、子ども達のお口の中から採取した細菌をモニターで見て頂くと、参加されたみなさんはその数の多さと普段見ることのないうごめく細菌に驚いていました。むし歯も歯周病も生活習慣病であり、規則正しい生活習慣や毎日の歯磨き、そして歯科医院での定期検診で、細菌の数をゼロにはできませんが、数を減らしたり、細菌の質を変えることによって、これらを予防することができることをお話ししました。
　今回も短い時間にたくさんのことをお伝えしましたが、なにか1つでも記憶に残って頂けたら幸いです。私たち歯科医師会としても、このような場を通して、食べる､話す､笑うという生きるために必要なお口の機能と全身の関わりをたくさんの方々にお伝えし、子どもたちの明るい未来のために、いつまでも健康で長生きできる社会となるよう活動していきたいと考えております。